怜side

蒼「ゆめとー?ゆめと!!」

空「あぁ、ごめん。何の話だっけ?」

蒼「もう!ちゃんと聞いててよね!」

空「はいはい」

体育祭が終わってからずっとこんな感じだ。

ゆめとに話しかけても上の空

りょうに聞いても知らなぇって言うし。

自分から話さねぇってことはまだ話したくねぇと思うから話してくれるまでまつか。

空「先帰る」

遼「あぁ」

これも最近ずっとだな。

愛「ついて行かない??」

遼「いいんじゃないか」

悠「ついて行くか」

詩「僕も〜」

玲「ついて行く」

遼「こっちはついて行くけど、そうたちはついて行くのか?」

奏「あさがついて行くから俺もついて行く」

朔「ついて行くよ」

蒼「僕もついて行く!」

海「ついて行く」

怜「ついて行く」

遼「じゃあ、全員で行くぞ」

あむ、お前は何を1人で悩んでるんだよ。

こんなにもお前を心配してくれてる仲間がいるんだぞ?

少しは俺らを頼ってくれよ。


蒼「そういえば尾行したらバレる可能性高いんじゃないの?」

たしかにそうだな。

この前の喧嘩を見ててもただ者じゃねぇもんな。

愛「そんなのGPSに決まってるじゃん。ね?」

『あぁ(うん)』

GPS?

なんか怖ーな。

まぁ、それほど愛されてるってことなんだろうな。

玲「今どこにいるの?」

愛「ここから少し先にある海にいるらしいよ」

海?

季節は夏だからおかしくはねぇけど、1人で行く意味があるのか?

怜「早く行くぞ」

朔「フッ、心配なんだねあむのことが」

怜「ちげぇーし」

さくは全部知ってるっていう顔だな。

余計腹立つな。

早く行くか。


♪〜

あなたのいない世界は色がなく

音がなく、1人で寂しいと思っていた

でもねもう1人じゃない

それでもあなたに会いたいと思ってしまうのは何でだろう

もう1度隣にいて

私に笑いかけて、愛してると言ってほしいと思うのは何でだろう

何でこんなにも胸が痛いんだろう

〜♪

目的の海につくとあむが歌っていた。

歌詞がすごい切ないのになぜか歌ってるあむから目が離せなかった。

もしかして、あむには恋人がいたのか?

だったら、この歌詞を聞けば俺の入る余地もねぇな。

なぁ

どうしたらゆめと、お前の心に踏み込めるんだ?

怜sideend