蒼｢ゆめと行くよ！｣

空｢あぁ｣

もう放課後になってたのか。

授業に出たけど、ぼーっとしてたなー。

空｢何で行くの？｣

怜｢バイクだ｣

空｢誰のバイクに乗ればいいの？｣

蒼｢もちろん、ぼ 怜｢俺のだ｣ え？｣

今わざと被せたよね。

あおかわいそうだな。

空｢れんのバイクこれでしょ｣

怜｢あぁ。なんで分かったんだ？｣

空｢なんとなく｣

れんのバイクは大きく金色の龍が描かれていて、黒色の文字で”Fortune favors the bold.”と書かれていた。

つまり、幸運は勇敢な者を好むという意味だ。

金龍らしい言葉だな。

怜｢乗れるか？｣

空｢乗れない｣

本当は乗れるけど、乗れるっていったら怪しまれるしね。

フワッ

空｢ありがとう｣

怜｢あぁ｣

ドキッ

またドキッてした。

れんって俺様だけどたまに優しいからかな？

怜｢ちゃんと掴まっとけよ｣

空｢分かった｣

風気持ちいいなー。

今度バイク乗ろ。

もちろん自分のだよ！

怜｢着いた｣

空｢ありがとう｣

怜｢あぁ｣

ハァー。

柄にもなく緊張してきた。

『お疲れ様です！！！』

愛狼に負けないくらいの元気さだな。

さすがだね。

空｢こんにちは(ニコッ｣

バタッ

え？倒れちゃった。

空｢倒れたけど大丈夫??｣

『だ、だ、大丈夫だと思いますよ！』

空｢分かった。何かあったら言ってね！｣

怜｢早くこい｣

空｢分かった｣

ガチャ

蒼｢遅いよ〜！｣

空｢ごめんね？｣

愛｢ゆめと〜！！｣

ギュッ

空｢あさ〜！！｣

奏｢ゆめとはあさとどういう関係なんですか？｣

空｢大切な親友だよ｣

これは本当に思ってるよ。

自分のことよりも周りのことを優先しちゃったりする優しいところにいつも助けられてるんだよね。

あさはあたしの自慢の親友。

これは誰にも言わないけどね。

奏｢ならいいんですけど｣