空「ついたー」

遼「相変わらずお前のファン多いよな」

りょうが見ている方向を見るとお菓子を抱えた女子が玄関の前に立っていた。

真ん中に道を開けて。

ここまでくると凄いな。

空「みんなおはよう(ニコッ」

『おはようございます!!!
これ受け取ってください!!』

空「ありがとう。
この前食べたけど、みんな美味しかったよ!」

『ゆめと様に褒められましたわ!!!』

素直に感想を述べただけなのに泣いちゃった子いるんだけどどうしよう。

空「君どうしたの?
泣かないで。女の子は笑ってる顔が1番可愛いよ」

この言葉はあいつの受け売り。

まさかこんな形で言うとはね。

この話はあとで話すね。

『わ、わ、わ、わかりました!!』

そう言ってさっきの女の子は顔を真っ赤にして走っていった。

なんで真っ赤になったのかは分からないけど泣き止んだならいいや。

空「りょう行くぞ」

バシ

遼「お前が待たせてるんだろうが。
何偉そうに行ってんだよ」

頭叩かれたけど手加減してくれたらしくあまり痛くなかった。

空「はいはい」

ガラッ

詩「おはよう〜!
相変わらずすごい量のお菓子だね!」

玲「おはよう」

悠「おはよう。遅かったな」

教室に入ったらすぐにしおんが駆け寄ってきた。

犬みたいだな。

詩「ゆめと、全部聞こえてるよ!」

空「ごめんごめん」

"もうっ"とか言って頬を膨らませてるのを見るとやっぱり犬にしか見えない。

もちろん小型犬だけどね。

蒼「お取り込み中のところ悪いんだけど、ゆめと借りてもいい?」

詩「いいよ!いってらっしゃい!」

今度はあおたちかよ。

蒼「連れてきたよ〜!」

屋上に連れてこられたのはいいんだけど、なんか全員こっち見てて怖いんだけど。