空海side

まさか俺が坂城財閥のパーティに呼ばれると思わなかった。

チャンスだと思ってもいいんだよな?

俺、姉ちゃんに謝りたいんだよ。

そしてまた一緒に笑い合いたい。

なら、今すぐ姉ちゃんを探しに行かないとな。

会場を探し回っていると見慣れた人が見えた。

海「さく?」

朔「うみか。どうしたんだ?」

さくは俺を見て一瞬不思議そうな顔をしたけど、直ぐに理解した。

海「坂城 空夢って何処にいるか分かる?」

朔「さっき親父と話にいった」

話にいったなら仕方ないか。

待ってよう。

海「そっか。ならいいや」

「さく!少し時間いいか?」

しばらくさくと話してるとさくのお父さんが焦った様子でさくに話しかけてきた。

朔「今さら話すことなんかありません」

さくって頑固だよなー。

空「そんなことおっしゃっていてもあなたの気持ちはお父様には伝わりませんよ?
少しだけ話してきてはいかがですか?」

朔「分かりました。
お父様、外で少しお話しましょう」

「あぁ」

姉ちゃんはすごいな。

頑固なさくを頷かせるなんて。

さくも頑張ってくるなら俺も頑張らないとな。

海「姉ちゃん」

空「うみ!?」

海「話したいことあるんだけどいい?」

空「いいよ。
ベランダに出よっか」

海「うん」