「坂城様。
この度はパーティにご招待いただき、とても光栄です」

空「いえ、こちらこそ来ていただいてくださりありがとうございます。
それより少しお時間よろしいですか?」

「はい」

ちょうどさくのお父さんが話しかけてきてくれたからよかったー!

一仕事してきますか。

「それでお話とはどのような?」

空「菅田様には息子さんがいますよね?」

「はい。
それがどうされましたか?」

空「息子さんを愛してあげてますか?」

「ッ。お言葉を返しますが坂城様には関係の無いことだと思います」

空「そうですね。私には関係ありません。
しかし、お互い言いたいことがあるなら話したらどうなんですか?」

「ですが、話したいと思ってももう手遅れなんですよ」

空「手遅れじゃないですよ。
生きてるじゃないですか。話せるじゃないですか。それなのに手遅れなんですか」

「しかし、私には話す勇気がございません」

空「勇気なんかいりません。
私は話したいと思ってももう話すこと、会うことすらもできません。
しかし、あなたたちは話すこと、会うこともできます。
悩んでいる時間があるなら、話してきてはどうですか?」

「ありがとうございます!」

そう言ってさくのお父さんは走っていった。

人間誰しも過去のことに向き合うことは怖いと感じる。

けど、本当に手遅れになってからは遅い。

あたしみたいに会いたいと思っても会えない。

話したいと思っても話せない。

そうなる前にさくたちには話し合ってほしいな。

まぁ、後は本人たち次第だな。

空夢sideend