萊夜side

バンッ

な、なんだ?

ドア思いっきり開いたから思わず椅子から落ちてしまったじゃないか

空「らい〜」

萊「あむ!?どうしたんだ!?」

空「あたしっていらないの?」

萊「は?必要に決まってるだろ!
急にどうしたんだよ!?」

空「れんたちに裏切り者だって、姫から降ろされた」

裏切り者?

姫から降ろされた?

何でだ?

神代はあむが大切なんだろ?

萊「詳しく話してもらえるか?」

空「うん」




萊「はぁ?
写真持ってきたヤツ誰だよ!?」

空「分かんない。
もしかしたら敵の族かも」

ありえそうだな

でも、今は誤解を解くことが先だな

それよりもあむのことを信じてやらなかった金龍のヤツら許さねぇ

あむも信じたヤツらだから大丈夫だと思って任せたのになんで信じてやらねぇんだよ

あむは誰よりも強いけど、誰よりも傷つきやすい

あむは自分のことよりもほかの人を優先させる、そんな優しいやつなんだよ

バンッ

だから、ドア壊れるっつうの!

萊「誰だ 紘「あむは!?」

紘夜?

珍しいな

いつもだったら絶対に来ねぇのに

空「こうちゃん?どうしたの?」

紘「りょうたちから話聞いた。
俺はお前のこと必要だからな」

空「あ、りが、と」

やっぱり、紘夜もあむのことよく分かってるな

当たり前だけど

あむは傷つくと自分はいらないって思ってしまうから、言いにきたんだろう

俺と同じく"必要"だって

あむ分かってるか?

お前を必要としてるヤツらはたくさんいる

お前は愛されてる

だから、自分はいらないと思うな

俺らがお前を助ける

待ってろよな?

萊夜sideend