今日も、君と待ち合わせ。

「佐伯玲於くんって‥まさかあの佐伯くん?」

「そう、あの佐伯くん。メガネをかけた地味な佐伯くん。」



3組の佐伯くんはいつもメガネと前髪で顔を隠していて、
普段はずっと教室の机に伏せてることが多い。
そのくせ、運動神経はすごくてバスケ部のレギュラーらしい。
さらには、勉強もできて常に学年上位にいる。


そして、私の幼馴染の大瀬結(おおせゆん)の親友らしい。

ゆんちゃんは女の子らしい名前のくせに男だ。
しかも顔よし、性格良し、勉強よし、運動よし。
女子が男子に求めるものを全て兼ね揃えている。





「でも、同級生と同居なんて楽しそうだね~。」


「なんにも楽しくないわよ。新しいお母さんが妊娠してるの。」


「妊娠…。」

「女の子なんだって。17歳差。」

「でも可愛いんじゃないかな?そんなに離れてれば。私と妹はそんなに離れてないからさ。それでも妹って可愛いなって感じることのほうが多いもん。」




そういって笑いかければ




「それは暦の妹が美人でなんでもできるから可愛いだけ~。」



「美子はみんなから好かれるから。」



教室の窓から見える空の色がどんよりしてきた気がした。