――ガチャ!
――バタンッ!
「蓮く―――んっ!」



あまりにも耳障りな雑音
(いや、誰かさんの声もまじってたような気がするが、あえて雑音と言わせてもらおう)
が耳に飛び込んできた。



――しまった。

鍵かけてなかった……。


なんて布団にくるまったまま後悔してると、パタパタとせわしない足音がこちらに近づいてくる。



突然の来客が誰であるかはわかっている。


-――イヤだっ。


オレは徹夜明けなんだ。

悪いけど寝かせてくれっ。

とばかりに、頭の上まで布団にもぐった。


息をひそめて、寝たフリしてるオレの布団をソイツはひっぱる。


「蓮くんってば!!」