「まぁ独身イケメン探しにいきますか、美香はよ飲んで」

「ほんま志乃ペース早い!待って〜」

クラブは賑わい始める1時頃、私たちも足を運ぶ。
外まで列ができていた。並ぶのは嫌いだ。

「タクヤのゲストなんですけど」
前回クラブで出会ったDJだ。今日もまわしていると聞いている。

優先入場が当たり前。
慣れたもんだ。学生時代はあまり来なかった。
社会人になってまたクラブにハマったのは会社では出会いがないのと、週末はハイになりたいからだろう。


「一緒にのまない?」
すぐに声をかけられたがイケメンではない。


「ごめんまた後で」