次の日
レイが私のところに走ってきた。

「さくら、やばいよ。
昨日、翔君と帰ってたの先輩達見てたらしいよ。」
とレイが私に言うのと同時に
教室のドアのところで3年生らしき女子の先輩が数人いた。
「さくらちゃんてどの子？
ちょっと話しあるからおいで。」
数人の女子の先輩に呼ばれた私。
レイはあー！と言う顔で芽依と私に目線を向けた。

私は驚いて
「はい。私です。」
と返事をしてドアに向かった。

「大丈夫かな。」
と芽依はレイに聞いた。

「多分、ねいちゃんの友達いるから多分大丈夫だと思う。」
とレイ。
２人とも心配そうに私の後ろ姿を眺めていた。

先輩達と体育館に続く渡り廊下まで来た時に
3年1組の笹川ほのかが

「さくらちゃんってあなた？
なんか、かわいいっ3年の中でも噂になってるよ！
あーあ。
しゃしゃってると痛い目見るけどレイの友達だから多めに見てあげる。
3年の前をうろちょろしないこと！
わかった？！」
と威張りながら上から言われた。

私は頷くばかりだった。

ちょうどチャイムが鳴り解放された。

教室に帰ると斜め後ろのレイが心配そうに話しかけきた。

「大丈夫だった？あれ。
怖いって噂のほのか先輩とねいちゃんの友達のハルカ先輩とマヤ先輩だよ。
なんて言われたの？」
とレイ。

「怖かったよ。
レイの友達だからって多目に見るって。
3年の前でしゃしゃってると痛い目見るって言ってた。」
と私。

「さくらはこれから１人では歩かない事。
どこであの3人が見てていちゃもん付けてくるかわからないからね。」
と、レイが言っところで担任が入って来た。