次の日から手紙交換が始まった。

✴︎翔へ✴︎
中学生活始まったね。
翔は中学生になって楽しみなことある?
私は部活かな。
まだ何に入るか決めてないけど体験は
テニスと合唱に行ってみようと思うよ。
これからいろいろ始まるけど頑張ろうね。

と私は書きハートに折り自分の制服に入れた。

1人で2組に行かれずはずもなくてポケットを気にしていると
芽依が話しかけてきた。

「昨日、どうだったの?
2人で帰れて良かったね。」
と芽衣。

「うん。帰れて良かったよー。
いろいろ決めたよ。約束を作ったの。」
と私が芽依に話していると
後ろから零が
「2人ともおは!!
昨日、さくらが男の子と歩いてるの見たけど誰と歩いてたの??
彼氏?」
とニヤニヤしながら聞いてきた。

「うん。彼氏かなぁ。
まだ誰にも言わないでね!!」
と私はレイに焦りながら言った。

「わかった。わかった。
けど昇降口から一緒だとうわさになるのも時間の問題だよ。
先輩とかタチ悪い人沢山居るみたいだし!!」
とレイ。

「なんでそんな事しってるの?」
と話を聞いていた芽依が聞いた。

「あたしのねーちゃんね。
3年にいるからだよ。気をつけてね。
さくらは小さくてかわいいからきっと噂の一年生になるだろうから。」
とレイ。

「待った!えっ!
私がかわいい?
どこが。チビは認めるけど。」
と私は慌てた。

「まっ!直ぐに気付くさっ!。」
とレイが言ったところでチャイムが鳴った。

手紙は渡せなかった。