「んだよ。なら、俺我慢する必要なかったじゃん。」




後ろから、大きな胸に抱きつかれて、ぼそっとあたしの耳元で囁く翔湊




出れない……






「言うだけ言って、はいさよなら?んなこと俺はさせねーし。俺約束は守る主義だから?」






するっ……





「っ!!?」







背後から回された腕でお腹を、ぎゅっとしていた翔湊の手が
あたしの左手の薬指に触れる。














「ここ、俺のもん。」