「屋嘉木さんっ? 大丈夫ですか?」
たくさんの壊れたロボットを跨いで
南川くんが、私に向かって手を伸ばしてくれる。
そこで初めて南川君が視界に入った。
「ありがとう、そして折角、メンテナンスしてくれたのにごめんなさい」
徹夜でやってくれたのに……
「屋嘉木さんのせいじゃないです、ただなんでこうなったかは調べないと」
「……そうだね」
寝に戻ったはずの彼は何でこんなに
早くここに来たんだろう?
気になるけど、それは口に出さないでおく。
「警報なりましたけど、大丈夫ですか?」
ぱたぱたと、美千ちゃんが走って入ってきた。
「美千ちゃん……」