ーチュンチュン
「ゆなー!早く起きなさーい!!」
「…ふぁぁ。」
私は中学3年の日高ゆな。今日から夏休み。夏休みだからたくさん遊べるって思ってたんだけど…。中学3年は受験生って事もあり今日から夏期講習があるのだ。
「いってきまーす」
お母さんに適当に言ったあとチャリを走らせた。


「もぉ!!!暑すぎる!なんなの!」
私はそう言いながらこいでいる。
家から塾まで約30分以上ある。




ーカランカラン
「はぁ…やっと塾についた…」
「おはよう、ゆなさん」
「おはようございます」
そう先生に言ったあと席についた。
(知ってる人全然いないじゃん…)
私は人見知りという事もありとても最悪なことであった。

ーカランカラン
「「おっはよーございまーす!!」」
「あ、るな、さくらおはよう。」
「おぉ!ゆなおはよ!!」
「ゆなぁぁぁあ!会いたかったよー!」
この子は太田優奈(おおたるな)と高田樹里(たかださくら)。この2人とは学校は違うけど、同じテニス部って事もあり仲良くなった。
「ゆな!久しぶりだね!!」
「るなぁぁあ!元気だったー??」
「あたぼっ!!私を誰だと思ってるの?」
「「るな」」
「ちょ、二人とも真顔でそんな言わないでよ」
そんな他愛もない話をしてると…

ーカランカラン
「おはようございまーす!!」
「あっ、陸おはよ!」
「お、るなやん。お前いたんだな笑」
((誰だろう…背低いけど小学生かな??))
「ゆな!さくら!紹介するね!こいつは柏木陸(かしわぎりく)だよ!私達と同じ中学3年!サッカークラブ入ってるんだよー!チビなのにモテるんだよねー」
「おいっ、チビはよけーだよ」
「あ、つい」
「おい…苦笑い」
((この子中学3年なんだ…一緒だし…))
「陸!まず左の子から高田さくらだよ」
「よろしくね!陸君」
「おう!よろしく!!」
「そして右の子が日高ゆな!!」
「あ、えっと…よろしくね」
私はそう言うと笑顔で微笑んだ。
すると陸君は頬を赤く染めて目を逸らしてしまった。
((なんか変なことしたのかな…?))
そんなこと考えてると先生がきた。
「はーい、みなさーんプリント配るからその問題といてねー」
「「「「はーい」」」」
みんな席についた
陸君は私の後ろみたい。陸君の隣がるな
((あ、陸君私の後ろなんだ…なんか気まづいなぁ…))
そんなこと考えながらプリントを解いた。


しばらくして分からない問題が出てきた。よし!るな聞こう!!と後ろ向いたけどるながいなかった。陸君もいなかった。
さらに奥を見ると列が出来ていた。どうやら先生に終わったプリントを見せるために並んでるらしい。
すると、るなと目が合った。私はるなに手を振った。すると陸君も見ていて目が合った。するとまた頬を赤く染めて顔を背けてしまったのだ。
((なんでだろう…))
そんなこと考えているとるなは陸君と何やら話し始めた。2人は私をジロジロ交互見る。その度にるなが陸君をつつく。その行動がどうも謎でしょうがなかった。


「はーい、休み時間でーす」
「「「「はーい」」」」
「ゆなぁぁぁあ!疲れたよぉ」
「じゅり、お疲れ様。でも、まだまだあるから一緒に頑張ろうね!」
「うんっ!!!」
「ごめん、トイレ行ってくる!」
るなはそういって行った

私は喉が湧いたのでドデカミンを飲もうとしたら…
「おい、ドデカミン」
「!?!?」
「ドデカミン、お前だよ」
「私!?」
「そーだよ。ゆな」
「どうしたの?陸君」
「そこにあるるなのコーラ取れ」
「うん??」
私わ疑問に思いつつコーラを手に取った。
「取ったよ?」
「じゃあ、振れ」
「はぃ?振れって?コーラだよ?わかってる?炭酸抜けちゃうよ」
「いいんだよ!はよ振れって!」
「やだ!そんなのできない!!」
「あーもうかせ!」
そう陸君が言うと私の手からコーラを奪い取った。
「あっ!!!!」
シャカシャカシャカ
陸君はコーラを振ったあと優奈の場所に何事も無かったように置いた。
ゆうながトイレから戻ってきてコーラを手に取った
(このままじゃやばい…!)
そう思った瞬間るなはコーラを開けてしまった。
シュワシュワシュワシュワ‐
コーラは溢れ出てきた。
「きゃぁぁぁあ!なにこれ!!」
「はははっ」
「ちょ、陸の仕業ねー!?」
「え?俺知らねーよ」
「ちょ、ひな、じゅり、陸コーラ振ってなかった?」
と聞いてくるけど陸君はるなが見てないときに首を横に振るだけ。多分否定しろってことだと思う。
「ふ、振ってなかったよ!!」
「ゆなー?ほんとーにー?」
「ほ、ほんとだって!!」
「そう?ならいいんだけど」
「う、うん…」
陸君はというとまだ笑っている
私は陸君を睨みつけた。でも、適わないのかずっと笑っている。
(もう…意味分かんない…)





ーキーンコーンカーンコーン
チャイムがなりみんな帰りの準備を始める。


ーカランカラン
私達は外に出てしばらく話していた
「もう、そろそろ帰ろっかな。ゆな、るなまたねー!」
さくらはそう言うと私達に手を振って帰っていった
「「バイバーイ!!」」


「よし、じゃあ俺も帰ろっかな」
「あ!陸!バイバイ」
「おう!」
そう言うとチャリを走らせた…と思ったが途中で自転車を止めた。
「ゆな!!!またなっ!!」
と笑顔で手を振ってまた自転車を走らせた。
ードキッ
陸君の笑顔にドキッっとした。
ーこれから先陸君を好きになるとはまだこの時には知らなかったー











ー翌朝
「ゆなー!早く起きなさいよー!」
「起きてるー!」
「あら、珍しい。早くご飯食べなさいね」
「はーい」
私は昨日の夜陸君のことで頭がいっぱいで寝れなかった。






ーカランカラン
「おはようございます」
「おっ!ゆなおはよ!」
「り、陸君…おはよ」
「…」
「…??」
聞こえてなかったのかもう一度言ってみた
「陸君!お、おはよう!」
「…なぁ、陸って呼べよ」
「陸…??」
「そ!それでいい!なんかずっとひっかかってたんだよな!仲良くなれた証だ!!今日からちゃんと呼び捨てにしろよ!」
「う、うん…!!」
私は笑顔で頷くと陸は頬を赤く染めた。
「どうしたの??熱あるのかなー??」
私は自分のおでこを陸のおでこにくっつけた。
「んー…熱はないね!」
離して陸を見ると顔が真っ赤だった。
「な、なんでそんな顔赤いの!?大丈夫!?やっぱ熱が…」
「だ、大丈夫だから!!心配するな!!」
「無理しないでね??」
「お、おう。あ、ゆな。今日隣座っていい??」
「いいよー!」
「さんきゅ!」
陸はそう言いながら私の隣に来た

ードキッ

(なんか、ドキドキする…)

「ゆな?どーかした?」
「あ、ううん。何でもない」
「そっか。無理すんなよ」
「うんっ!!ありがと!」
「おう!」



ーカランカラン
「ゆな!りく!おはよ!」
「るなー!おはよ!!」
「はよ」
「あららー、朝からイチャイチャですか、お二人さん」
「そ、そんなんじゃないし!!ね!陸!」
「あれ?ひなって陸って呼び捨てだったけ?」
「あぁ、俺が陸でいいって言ったんだよ」
「へぇ…陸あんた頑張るわね」
「うっせ」
「照れんなって!」
「照れてねーよ!てか、お前バレるからやめろ」
(何がバレるんだろう…)
そう思った私は
「何がバレるの??」
聞いた。
すると2人はポッカーンとしてしまった
「え??」
「陸、大丈夫でしょ」
「あぁ、大丈夫ぽいな」
「え、え??」
「いや、なんでもない」
「そ、そっか」

話が終わって何話そうか迷っていると
「はーい、時間でーす。プリントしてくださーい」
と先生が言った。




先生の呼びかけから2時間が経ち、お昼の時間になった。




「ゆな!一緒にお菓子食べよーぜ」
陸はそう言うと机の上にお菓子をたくさんおいた
「たくさん持ってきたわね…笑」
「あはは…笑」
とるなと私は苦笑い…
「今からお菓子パーティしよーぜ!ほら!光輝!お前も!」
「お、おう…」
「あ、こいつ上村光輝(かみむらこうき)な!」
すると光輝くんは
「よろしく」
と言った
「「よろしくね!」」
と私と樹里。
「んーーー。あ!ポッキーある!ポッキーゲームしよーよ!」
とるなが言った。すると陸が
「え、は!お前ばかじゃねーの!?///」
と、顔が真っ赤。
「ポッキーゲームってなに?」
「ポッキーの端を加えて食べていって先に折れた方がまけ!」