『アンマリ』

背筋が……凍り付いた。

ボイスチェンジャーだ……。
テレビドラマの中でしか聞いたことのないその声は、子どものように甲高く、そして奇妙によじれていた。

『アンマリ、男ト、イチャツカナイデネ。僕、怒ッチャウヨ? 君ハ、僕ノモノダカラネ』

「な……っ」

『明日、君ニ、プレゼントヲアゲル。僕ノ、愛ノ、証。楽シミニシテテ』

プツリと、通話が切れた。

ガクガクって……膝が震えだす。
やだ……
やだ……これ、何なのよ……?
一体、何が起こってるの?