コツコツコツ…… やっぱり……ついてきてる。 ドクンドクン…… わたしは耳をそばだてながら、積み重なった建材の間を進んでいく。 そして、角を曲がる。 今だ! 積みあがったセメントの袋の間へ、すばやく体を滑り込ませてしゃがんだ。 スマホを取り出して、カメラモードにして、待つ。 ドクンドクン…… 心臓が……口から、もう飛び出しそう……! き、来た! ……コツコツコツ…… 足音が、近づいてくる。 一体……誰!? 誰なの!?