今後ろを歩いてるのが、本当に例のストーカーなのだとしたら。
一体どうして、わたしが今日、この時間にここを通るってわかったんだろう?
今日こっちに来たのは、資料を取りに戻ったからで。
つまり、まったくの偶然で。
まさか毎日、わたしが会社から出てくるのを見張ってるわけ?
それとも……
わたしはある可能性に気づいて、ハッと小さく息を止めた。
さっき、社内に残っていた社員の誰かが、ストーカー……だとしたら?
わたしが帰ることを知って、会社から後をつけた、としたら?
お……思い出して!
フロアに残っていたのは、誰だった?
わたしは必死に記憶を探る。
確か制作部のメンバーだけだった。
ウェブの松園さん、坂下さん、上原さん。
それから、編集の川西さん……は、女性だけど……。
女子って可能性もあるから、数にいれるとして。
そうだ、確かに、この4人で間違いない。


