とある美術部の恋事情

siki side


恋とは『変』という漢字の上の部分に心を書く。


つまりは変な心なのか?




その話といえば、1年前B組が作業のせいで部活に来なくてA組の俺とまだ美術部に入ったばかりの沙菜だけの部活だったとき



あ、先輩は第二美術室にいた。




その時は先輩との間に壁が出来ていて第二で作業するからくんなてきな。




先生が適切な対処をしてくれればこんなことにはならなかったのに。




おっと、話が逸れてしまった。




まあ、1年前





「来週は花火大会だ!!うおーー楽しみ!!」




沙菜がスケジュール帳を見ながらウキウキしている。




女子ってこういうイベントをすぐメモするな。





「そういえばそうだな。沙菜は誰と行くの?」





「誰と。って友達か家から見るしかないでしょw 貴方みたいに好きな人がいるわけでもないしw」




貴方みたいに好きな人がいるわけでもないし!?





「沙菜、今の発言どういうこと?」




若干怒ったような口調で話してみる。




「私さ、勘が鋭いのか知らないけどさわかっちゃったんだよ。四季に好きな人がいるということを」





こ、こいつ。。




「じゃあなんでそう思うんだい?」




理由が聞きたい。ただそれだけ





「んーとその子と話していると楽しそうだし、若干照れてるからw」




バレバレじゃないか。




「もういいよ。白状するよ。お前の予想は全部気持ち悪いほど当たってる。





「え、まじで? 才能があるかもw」





今思えばなんで認めたんだろうと思った。




まあ沙菜はそういうことを人に言う性格じゃないし信頼していたのかな。






「ただしそれは絶対誰にも言うなよ。あの某お笑い芸人のネタじゃなくて真面目なほうで」





「あのネタかw もちろん言うわけないじゃん。」




まあ少しだけ心が軽くなった気がする。