とある美術部の恋事情

「ごめんね。狭いよね」



「ううん。大丈夫。あ、これ作るなら・・」




ちこのスイッチが入った。




普段おっとりしているちこの目の色が変わった。




これ、ほぼ私何もしてないけど大丈夫かな。





「はい、同じの作って」





えええええ。




てかちこの偉いところは料理を家政婦さんにやらせてないところが偉い。





全然ちこの方ができる人なのに初恋経験もないみたいだし・・。ゆなだって・・





「手が動いてないよ。」





「す、すいませんっ!!」




・・・・





「で、できた~」




雑誌のと似た感じにできたかな。





「今日はありがとう。」





「もういいの?ラッピングとか手伝うのに・・」





「いや、それくらい自分でやる。自立します!」





「おけ。んじゃまた月曜日に」





「はーい。」




自分でやるのはそうだが、一つラッピングが違うのを見つけられるとバレてしまうのだ。




ラッピング完了。





月曜日少しだけ緊張してきた。