とある美術部の恋事情

siki side



新年あけましたが




何も起きません。



逆に思うことがあって少し落ち込んでいる。





「最近晃とゆな仲いいよね~」




部長が何気に言った一言に胸が刺さった。






それを遠目でみている沙菜の気持ちと一致した気がした。






「そんな気にしないでよ。ごめん」




部長の謝罪も聞かずにぼーっと過ごしていた。






ためいきをつきながらこっちに向かってくる沙菜。





「相変わらず顔が死んでますよ~」





「わかってるよ~ この気持ち君にはわからないか。」





「まあわかるけどね」






わかりすぎて怖い。




まあもう諦めよう。