暗闇の姫

雪が積もり全身が凍るように寒いあの日

俺とお前は出会った。

俺は倉庫からの帰りで皆と分かれたあとだった

家に帰る途中に公園を通る

その時、前から人が走ってきて

俺の数メートル先で倒れた

近づいてみると倒れたのは女で

1月の真冬だっていうのに

女は白いワンピース1枚しか来ていなかった

女は裸足で、白いワンピースには血が付いていた

奏「おい!大丈夫か!?」

女「たす…け…て……」

そう言って女は意識を手放した

とりあえず俺はその女を抱き抱えて

家に連れていった

俺の兄貴が医者ってこともあって

すぐに見てもらい手当てをした

数時間後女は目を覚ますとガタガタと震えて

女「ここは、どこですか、」

そう聞いてきた

奏「ここは、俺の家だお前が
俺の目の前で倒れたからとりあえず家に運んだ」

女「そ、う、、ですか、」

奏「次は俺からの質問、名前をおしえてくれ」

女「ひめ…か……ゆの、ん、あなたは?」

奏「ひめかゆのん?俺の名前は神崎 奏海」

優「奏海…優しい名前だね」

そう言って優音は初めて俺の目を見た

その時に長い前髪が横へずれて初めて顔が見えた

驚いた

今まで見たこともないほどの美少女だった

ミルクティー色の髪はサラサラとなびき

肌は白くマシュマロみたいにふわふわして

大きな目はぱっちりとした2重

涙袋が綺麗な形をしていて顔は小さく

ぷっくりとした唇は綺麗な淡い紅色だった

《美少女》この言葉はこの女のためにある

といっても過言ではないほどに、綺麗だった

でも、女は異常なほど痩せていた