あぁ、週末は本当のわたくしで
いられる気がするの。
誰の目を気にすることなく、好きな
お洋服にお化粧をして、出かける。
確かに世間とは違うというのは、
重々承知だけど皆が同じというのも
少々気持ち悪いと思うのは
わたくしだけではないはずです。
『あの、お洋服可愛いですね
お顔もお人形さんみたいです』
話しかけてきたのは、同じく1人で
カフェに来ていた20代くらいの女の子。
「あ、ありがとうございます」
戸惑いを隠しきれませんが、
そんなわたくしに女の子は尚も
続けてお話をしてきます。
『私も興味あって、でも道内だと
目立つから』

