じゃあ、私はこれで行くから。



…孫の顔楽しみにしてるわよ。」



そう言って、おばさんは私たちに手を振り歩いていった。



…今“孫”って言った?



「真由、気にしなくていいから。」



奏は真っ赤になりながら、私に言う。



「そ、そんなの、分かってるよ。」



“結婚する”ということの意味を今になって思い知る。



私たちの結婚がどれだけ歪な形をしているか痛感する。



今更だけど、おばさんたちに本当の気持ちを伝えるべきだったのかもしれない。