「あら、真由ちゃんじゃない!」



声のする方を見ると、そこには奏のお母さんがいた。



「あ。



こんにちは、おばさん。」



「二人そろって、デート?



いいわね。」



おばさんは羨ましそうにこちらを眺める。



「あはは…。」



私は苦笑いして流すのでやっとだった。



「そんなことより、真由ちゃん、私のこと“お義母さん”って呼んでいいのよ。」