普通はそうだよね…? 「…え、あ嫌だった?」 ごりごりの恋愛ものもどうかと思うけど、ホラーか…。 私は思わず苦笑する。 「別にいいけど。」 私はぶっきらぼうにそう言うと、チケット二枚、と受付の女性に言う。 「ちょ、ちょっとここは俺が出すよ。」 当然のように私は自分の財布からお金を出した。 「え、いいよ、割り勘で。」 相変わらず可愛いげがないと思う。