「…ご、ごめん。 俺はしゃぎすぎだよな、ははっ。」 奏は笑って、“風呂入ってくる”と言って向こうへ行ってしまった。 か、可愛い…。 奏に対してそんな風に思うのは初めてかもしれない。 一緒に暮らすようになってから、奏の知らなかったことが見えてきた。 朝が意外と弱いこと。 自炊生活に慣れてること。 お風呂のあと、浴室のドアを開けっぱなしにすること。 くつ下の畳み方。