アイリス



「…キスしたんだよ。」



ぶっきらぼうに言う。



「え!?まじで?」



健太の表情がぱっと明るくなり、俺の話に興味を示す。



「まじじゃなきゃ話してないだろ。」



もうどうにでもなれ、という気持ちで健太に言う。



「それで、ため息ってことは拒否られたとか?」



健太はなかなか痛いところを突いてくる。



「拒否られてはないけど、まぁそんなもんだろ。」



そう言うと、健太は自販機で缶コーヒーを二つ買い、一つをこちらに投げる。