私が抵抗する暇もなく、奏は私に覆い被さる。
「…どうしたら俺のこと好きになってくれる?」
耳元で、奏の声がする。
私は奏の言葉に何も言い返すことができなかった。
「真由、キスしてもいい?」
奏が急にみせる男の顔に、私は戸惑う。
「…嫌なら言って。」
近づく奏の顔に、私は条件反射で目をつむる。
…奏が私の唇に重ねた。
奏は一瞬だけはっとした表情になり、私から離れた。
そして、寝る、とひとことだけ言ってベッドに入り、本当にそのまま寝てしまった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…