昨日の夜だってちゃんと話すことは出来たはずで、逃げているのは私の方だ。 「一つ聞いてもいい?」 私は奏に言う。 「ん?なに?」 「いつから私のことが好きなの?」 私はずっと不思議に思っていたことを聞く。 「……。」 何も言わず、奏は真っ赤になる。 それを見て、私は自分の質問の意味を思い知る。