奏が私のことを好き? 今まで考えもしなかった。 奏は幼なじみで、一番の友達だった。 確か、私が初めて失恋したとき慰めてくれたのは奏だったっけ? それからも、私は奏にたくさん恋愛相談をしてきた。 もし奏の言うことが本当なら、私はどれだけ奏を傷つけてきたんだろう。 私は、これからどうすればいいんだろう。 そんなことを考えながらお風呂から上がった。 「今日から俺、ここで寝るから。」 奏は、お風呂から上がった私にそう言った。