「…分かった。



ごめんな、真由。」



奏は悲しげな表情で言う。



「…私こそごめん。」



私も謝る。



「謝らないでよ。



ずっと言えなかった俺が悪いから。」



奏は苦笑して、目を伏せる。



「あ!…私、お風呂入ってくるね。」



逃げるようにそう言って、浴室へ向かった。