《薫side 》
あれは6年前








私達が11歳の時その出来事は起こった

正体不明の生物がこの世界を襲ってきたのだ
都市は赤い炎に包まれたのを覚えている…


耳に残るような醜い鳴き声
親を亡くした小さな子供の泣き叫ぶ声

私も同じだった

大好きだったお母さんとでかけていた時に目の前にアンノーンが現れ、奴が暴れた時にビルにぶつかりそのビルがこっちに向かって倒れてきた

お母さんは私を突き飛ばした


そのおかげで私は生きている
お母さんは…瓦礫に潰されて即死だった




出かけようと言わなければまた違った結末になったかもしれない…と今でも悔やんでいる


親を失い泣いていた時に何人もの人があの憎たらしい生物に向かって剣を振るっていた