《麗華side》

あーーー!!もうわかんない!!

頭使うとかあたし無理…
早く帰りたいんですケド…


『麗華』
耳から兄である麗矢の声がした

『何?おにぃ。』
あたしは若干だるく言った


『…今回、なんか胸騒ぎしねぇ?』

そう、おにぃの言う通りさっきから胸騒ぎがするのだ


昔からあたしらの勘は嫌なほど当たる
しかも悪いやつほど当たりやすい


この事で昔はひどい目にあったものだ…



『やっぱあたしらは兄弟だね』

『フッ……何を今更。…で?胸騒ぎ、する?』


『…する。嫌なほどにね』



『そうか…気を引き締めよ『おにぃ!』…なに?』

あたしはおにぃの言葉を遮った

『あたしらの父親はもういない。けど母親は生きてる…。しかもあたしらと同じ仕事してるっておにぃも聞いたでしょ?あたしらは…母親に会わなきゃならない。会って文句言わなきゃいけない。だから…だから!!』

『ここで死ぬわけにはいかない…だろ?』


『………うん。』

『勝とう。自分の為にも。世界の為にも。』