ガラッ
扉を開けるとまだ教室内には多く人が残っている
数名の視線が注がれるがすぐにまた各自お喋りに戻る
「忘れ物?」
急に後ろの席から声をかけられ振り向くとクラスメイトの相沢ゆきがいた
「忘れ物っていうか、まあちょっとね」
突き放すように答えてすぐに視線を逸らす
相沢は、そっか!と答えてすぐに元のグループの輪へ戻って行った
クラスメイトに話しかけられるなんて久しぶりだ
やっぱり誰かと接するのは自分には向いてないな、などと思いながらルーズリーフとボールペンを取り出した
こんなのただの暇潰し
書くことだって何もない
そう思いながらペンを滑らす
【あんた誰?】
違う
本当は少しドキドキした
いつもと違う非日常にワクワクしたんだ
面と向かって人と仲良くできなくても手紙なら
もしかしたら『当たり前』にコミュニケーションが取れるかもしれない
高圧的に書きなぐったそれをぐしゃぐしゃに丸めてゴミ箱に捨て、自分には似合わないであろう可愛らしいレターセットを求めて文具店へ急いだ
扉を開けるとまだ教室内には多く人が残っている
数名の視線が注がれるがすぐにまた各自お喋りに戻る
「忘れ物?」
急に後ろの席から声をかけられ振り向くとクラスメイトの相沢ゆきがいた
「忘れ物っていうか、まあちょっとね」
突き放すように答えてすぐに視線を逸らす
相沢は、そっか!と答えてすぐに元のグループの輪へ戻って行った
クラスメイトに話しかけられるなんて久しぶりだ
やっぱり誰かと接するのは自分には向いてないな、などと思いながらルーズリーフとボールペンを取り出した
こんなのただの暇潰し
書くことだって何もない
そう思いながらペンを滑らす
【あんた誰?】
違う
本当は少しドキドキした
いつもと違う非日常にワクワクしたんだ
面と向かって人と仲良くできなくても手紙なら
もしかしたら『当たり前』にコミュニケーションが取れるかもしれない
高圧的に書きなぐったそれをぐしゃぐしゃに丸めてゴミ箱に捨て、自分には似合わないであろう可愛らしいレターセットを求めて文具店へ急いだ
