翌朝体温を測ると、熱はもうすっかり下がっていた。
昨日と同じように高熱からの学校休みの展開に淡い期待を抱いていただけに複雑な気分で準備を始めた。

ふと机に目をやると花柄の便箋が目に止まる

「やっぱ夢じゃないよなぁ…」

そう呟いて便箋を制服のポケットにしまい朝食を取りにリビングへと降りた

「おはよう沙紀!熱下がったの?」

「うん、もうばっちり」

母と少しばかり会話をしながら朝食を食べ、ふと時計に目をやる

「やば!行って来ます!」

慌てて家を飛び出し学校へ向かった