「嫌………………………………」

受話器をやっと右手から離した。


プルルルルルルルルルルルルルルルル!


「誰よ…………今度は……………」

ママは電話のパネルを見て、黙り込んだ。
それは、私の番号。
つまり、死んだ娘からの、電話だから。

「深月……………………?」

そうだよ。
私だよ。
渡邉深月だよ。