だから。
だから、合格しなくてはならないのに!
これじゃあ、『○』はそんなにつかないで、『✓』になるよ〜。

そう、頭の中で考えていたら、何もかも忘れちゃった。
答え、知識等全て。

「はい……………やめ!」

先生が、掛け声をした瞬間、「ああ、終わったな…………」と、思った。


数日後、合否発表を学園まで見に行った。
でも、私の番号は無く、『不合格』だった。