ん?
姉は、そこら辺に建っていた廃ビルに立ち寄った。

カタンカタンカタンカタン。

古く、きしんでいる階段を恐る恐る登った。

「ゔ。ゔぅ。」

溢れていく涙を拭きながら、屋上に着いた。

お姉ちゃん。
さよなら。

「深月……………ごめん。」