「そろそろ、潮時かしらね。」

さて。
そろそろ、手をひきましょう。
これから、彼女がする事は、おそらく唯一。

「じゃあね。冬月お姉ちゃん。」

せいぜい、あの世で、苦しんでよね?
私、あんたのせいで、散々苦しんだんだから!

姉はペンを取り出して、便箋に何かを書いている。

そして、3枚ほどの便箋を、綺麗な柄の封筒に入れて、ポケットにしまい込んだ。