私は沈黙の中目を覚ます。

「は!」

何も無い、静寂の闇に私は居た。

私の居場所なんて、

何処にもない。

そう、考えていた。


彼岸花が咲いている花道をただ一人歩いていく。
一体、何処まで続くの?

「あ。」

誰かがこちらに向かって歩いてきた。
誰?