彼岸花 〜儚く散り逝く花〜

『うわっ、深月だ。』

なんで、皆に嫌われているのか、わからない。
知らない。
知らない。
私は何もかも分からない。
私に、友達がいた事は、あるのですか?

―いいえ。
 思い出せない。
 記憶が、無い。
 幸せだった事なんて、一度もない。
 覚えて、無い。

 教室のど真ん中で、私は頭を抱えて机に顔を伏せている。

―誰か、私を
 助けてよ。