乗っていた少女は、可愛らしかった。

「ねぇ。あの人、可愛いと思う?」

「うん。勿論。」

そして、彼は言った。

「『可愛い』と、『美人』の、違いは知ってる?」

「?」

そんなの、知らない。
この顔が嫌いな私には考えたことがなかった。

「つくれるか、つくれないかだよ。」

「え?」