「はい、席替えするよー。」

 先生が教卓にくじ引きの箱を置いて、そう言った。

「皆、ひいたら番号の席に座ってくださいね。」

 彼女は、黒板に席順をチョークで書いてった。

「わー。誰が隣だろう。」

「楽しみだね。」

 表向きは、皆誰の隣になるか、楽しみにしている。

『深月の隣は、やだね。』

そう。
私は、嫌われている。