「模擬試験を、返す。」

少し前にやった、模擬試験が返却された。
偏差値は、40と少し。
最低レベルだ。
おまけに合格率も、30%ほどに落ちている。

「はぁ。」

私は、リュックサックに乱雑に模擬試験の冊子を突っ込んだ。
そのひょうしに、クシャッと音をたてて、折れ曲がってしまった。
まぁ、いいや。



「フッ、あんたこれ、なによ。」

姉が私の模擬試験の冊子をチラチラと見せながら凄い顔でこっちに来た。

「ふんっ。知らないわよ。」