彼岸花 〜儚く散り逝く花〜

「えええええええええ!」

教室中にブーイング(?)の声が響きわたる。

「うわ、あんな簡単なテストで、10点とか、本気?」

「ありえなーい。」

ホントは0点なんですけど、そんなの恥ずかしくて言えなかった。

「渡邉は、今日残って再テストをしましょう。」

先生は私だけに言った。

合格点は50点。
合格点以下は、私のみだ。