彼岸花 〜儚く散り逝く花〜

「はい、点数を聞いていきます。」

先生は名簿を取り出して、名前順で皆の名前を読んでいく。

「100点。」

「90。」

「95!」

とても最高得点としか言い様のない点を言っていくクラスメイト。

「渡邉。」

あ………
ついに私の番が来てしまった。

「10………」

なんてね。
ホントは、0点。