彼岸花 〜儚く散り逝く花〜

母が私の頬を平手で叩いた。
痛かった。
口が上手く開かない。

「違う!お姉ちゃんが私の事悪く言ったんだよ!あのお姉ちゃんのせいじゃん!私は悪くない。」

そう言うと、姉は顔色を赤く変えた。
怒っている。

何をするかと思ったら私を、蹴り飛ばした。

「何すんのよ!」

私は涙声になりながらも、姉を責め続ける。