彼岸花 〜儚く散り逝く花〜

そこもなかなかの偏差値があって、母も反対はしなかった。
なにより、制服も可愛かった。



「あんた、馬鹿じゃないの?」

家に帰ると、姉に声をかけられた。
姉は帰宅直後なため、制服を着ていた。

今時珍しいセーラー服。
水色の襟に黒いスカート。
スカーフはスカートと同じく黒だ。
お嬢様学校だからね。
とても、お上品だった。

「あんたに、SK女学園も桜ヶ丘女子高校付属中学校も、無理無理。」