私が小学生の頃だった。

母は、私に中学受験を勧めた。
母は姉が在校している、『SK女学園』に入れようとした。

『SK女学園』は、この辺りでは最難関とも聞く、有名な女子校だった。
中高一貫校なので、高校受験も必要ないから、楽だと聞かされた。

「でも、ママ。私、何すればいいか、分からない。」

そう、私が言ったため、進学塾に通わされた。

私は、勉強はそこそこ出来る方の人間だった。
だから、母は期待したのかもしれない。