最後に、あの、川辺に行こう。
司に、別れを告げなきゃ。

この世とあの世は、違うから。
私は恋は出来ないから。

「深月。」

「司…………………」

「久しぶりだね。」

「うん。」

「お帰りなさい。」

え……………
『お帰りなさい』なんて、何年ぶりに言われたのだろう?

私の頬を伝って涙が流れていく。
どうして、泣くの?
泣きたくないのに。